感染性腸炎

感染性腸炎とは

感染性腸炎とは細菌・ウイルス・寄生虫などの病原体が腸管内に入り込んで増殖し、発症する病気の総称です。法律による定義の違いによって同じ病原体に感染した場合も「感染性胃腸炎(感染性腸炎)」「食中毒」に分けて表記されますが、症状などに関しては変わりがありません。簡単に説明すると、汚染された食品を食べて発症したと医師が判断した場合が食中毒で、それ以外の場合は感染性腸炎とされます。 主な症状は下痢で、吐き気や嘔吐、腹痛、発熱、血便、便の色調変化などを伴うことがよくあります。

原因

原因感染性腸炎や食中毒を起こす病原体の種類は非常に多いのですが、感染症法による報告数では、腸管出血性大腸菌感染症(O-157など)がもっとも多くなっています。

食中毒の届け出では、ウイルスではノロウイルス、細菌ではカンピロバクターによるものがもっとも多いと報告されています。海外旅行中に感染して、帰国してから症状を起こすこともありますので、渡航歴の確認も必須です。

また、感染性腸炎や食中毒は、病原体に感染して症状が出るまでの潜伏期間の違いが大きく、最短では黄色ブドウ球菌の1~5時間があり、長いアメーバ赤痢は2~3週間とされています。サルモネラやノロウイルスなどの潜伏期は2日以内、カンピロバクターや腸管出血性大腸菌感染症(O-157など)は数日で発症することもありますが、1週間以上経過して発症することもあります。

こうしたことから、原因になった食事を遡って思い出してもわからないことがよくあります。

食中毒

十分に火を通していないと食品に付着した菌やウイルスが体内に入って感染します。

発症頻度が高い料理
焼き肉 大腸菌など
焼き鳥 カンピロバクター
カキ ノロウイルス
魚介類 腸炎ビブリオ
放置したおにぎりや弁当 ブドウ球菌

海外旅行で感染するケースが増えていますが、その場合には食品だけでなく水などを介した感染にも注意が必要です。

ヒトからの感染

ヒトからの感染感染した人の吐瀉物や排泄物などから、感染することがあります。特にノロウイルスはヒトから食品への二次汚染や接触感染でうつりやすい傾向があります。

さらに、適切な消毒をしなければ不活化されるまでに1か月程度かかるとされているので衛生管理には特に注意が必要です。 感染した場合や感染が疑われる場合には、トイレなどの使用に気を付け、手洗いや消毒をしっかり行い、タオルなどの共有をしないよう心がけてください。

診断

診断問診で症状や食事内容、海外渡航歴、ご家族などに同じ症状の方がいないかなどについて伺います。必要あれば、血液検査、便培養検査を行って、原因を確かめます。

炎症性疾患が疑われる場合には、鑑別のために大腸カメラ検査が有効な場合もあります。

治療

治療つらい症状がある場合には、対症療法として薬を処方することもありますが、ほとんどの場合は安静と十分な水分摂取によって自然治癒します。脱水を起こしている場合や、十分な水分摂取が難しい場合には点滴による輸液が必要です。重症度や脱水傾向の有無などを考慮し,輸液の必要があれば点滴を行います。

感染性腸炎や食中毒では基本的に下痢止めの止瀉薬を処方しません。下痢は、腸内で増殖した病原体や毒素の排出に有効であり、下痢止めを服用してしまうと増殖した病原体や毒素によってかえって症状を重症化させる可能性が高くなってしまいます。

また、細菌感染が原因の場合には、適切な抗生物質を用いることもあります。ただし、感染した細菌や、患者様の年齢、基礎疾患などを考慮した上で処方する必要があります。

ウイルスが原因になって起こっている場合、有効な治療薬はありませんので、水分補給や安静を保つことが重要になります。 どの場合も、他の方に感染を広げないよう、感染対策もしっかり行いましょう。

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